テレワークを導入しオンライン経由で通常業務

テレワーク勤務の懸念点として、まずはじめに挙げられるのが自己管理の問題である。職場で勤務するスタイルとは違い、普段の仕事の管理をすべて自分自身でしなければならないのだ。
自由度の高い働き方である反面、他人の目が届かないため、人によっては怠けてしまったり、職場で働く場合よりも作業効率が落ちやすくなるものである。1日どういった作業をどれ位、行えばよいか、勤務スケジュールをすべて自分で決める必要が出てくるのだ。
締め切りと仕事量を頭に入れ、そこから逆算する形で自分自身の勤務時間や働き方を決める必要があり、立場的にはサラリーマン個人でも、経営者並に優れた自己管理能力が問われる勤務スタイルである。

そして自宅で自分ひとりで働くと、職場で働く同僚と足並みを揃えにくくなるのも、テレワーク特有の懸念点だ。オンライン経由で、会社で働く同僚とビデオチャットをしたり、ファイルの受け渡しは十分可能だが、リアルで打ち合わせをする時とは違い、臨機応変な対応が困難である。
阿吽の呼吸で、お互いにサポートし合う事が出来ず、テレワークに不慣れな間は同僚との連携が上手く運ばなかったり、上司からの指示を誤解してしまうなど、ケアレスミスが頻発する恐れが高いのだ。
ただ将来的に、テレワークで通常業務を行う働き方が、多くの企業内で定着する見込みである。懸念点があるといっても、その多くは経験と工夫によって克服できるものばかりで、勤務先でテレワークの導入が決まった時は、ポジティブに受け入れたほうがサラリーマンとして成長できるはずだ。